次回予告
 

■説十三『地獄極楽風聞書(じごくごくらくふうぶんがき)』■
場面 江戸吉原の遊女屋に身を隠しているアトル。その遊女屋で、遊女を侍らせ豪遊している少年の絵師がいた。彼の名は河鍋狂斎。狂斎は、遊女屋で岡引の玉兵と出会う。玉兵は、奇士たちを追って吉原へとやって来ていた。玉兵は往壓ら奇士の行動を探っているのだった。庶民には知られていない奇士の話に興味を持つ狂斎。そして、奇士と関わりがあると思われるアトルの美しさに目を奪われ……。

脚本/會川昇
絵コンテ/錦織博
演出/佐藤育郎
作画監督/織田広之・山本尚志
美術監督/佐藤豪志



各話解説



【河鍋狂斎(かわなべきょうさい)】
河鍋狂斎 吉原に居ついている少年絵師。吉原でアトルに出会い、一目惚れした。
実在の人物で、幕末から明治期にかけて活躍した天才絵師である。通称は周三郎。狩野洞白(かのうどうはく)に師事し、後に画号を暁斎と改める。天保2(1831)年〜明治22(1889)年。



【コンデル】
コンデル 実在の人物で、ジョサイア・コンドルのこと。
嘉永5(1852)年〜大正9(1920)年。イギリス人の建築家。日本文化に関心を示し、河鍋暁斎に師事した。代表作に上野博物館や鹿鳴館などがある。



【廓詞(くるわことば)】
廓詞 「ありんす」など、遊郭で遊女が使用する言葉。



【ぼてふり(棒手振)】
ぼてふり 天秤棒をかつぎ品物を売り歩くこと。またその人のこと。



【若党(わかとう)】
武士の従者。士分の扱いを受けるが、帯刀は一本のみを許された。宰蔵は小笠原放三郎の若党として認められている。



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